
先日試乗をしたのは、ターボ車だった。
ターボと聞くと、強烈な加速をし、矢のように走るイメージがあるが、新型インプレッサはそうではなかった。
速いのは間違いない、でもあのラリー車のイメージを持ってこの車に乗ってはいけない。
むしろ、ターボの持つパワーは、走りの余裕に回している様に思う。
最近のターボの使われ方は、強烈な加速を生むためではなく、普段の何気ないストレスを少なくするための使われ方が流れにある。
スバルがそれにならったかどうかは想像の域を出ないが、現段階のトップグレード、S-GTは強烈さを持たないが、むしろパワフルで運転しやすく感じる。
ここからは一車好きの憶測だが、
インプレッサは、メーカーにとって、どうもWRCのイメージが先行し、自由がきかないモデルだったように思う。
北米仕様にはWRXもあり、4ドアセダンの設定もあるが、日本ではWRX以外のセダンは売れにくい、それに、特殊性の高いWRXも大量に売れるわけではない。マーケットのキャパは少ないはず。
思い切って日本仕様にはWRXを切り、4ドアとワゴンという、使用目的が方向付けられるボディータイプ分けも捨て、5ドアHBで、S-GTと新グレードを与えて、操縦感のいい運転のしやすい車として、きちんとラリーイメージと独立したインプレッサを売りたいのではないだろうか?
でも、インプレッサはやはりWRCのベース車であり、ラリーに参戦するプライベーターにとっても大事な戦闘機だ。
イメージを変えるのは難しい。
まぁ、このあとに待たれるSTi仕様は、前出の3グレードと一つ線を引き、かなりのものでなっていることだろうけど…。
ここからは思い出話だが、
AA3レオーネは自分の乗りたい車種でなかったが、学生だった僕には初めての自分の車。うれしくて北海道じゅう走りまわった。
2年弱の短い期間だったが、運転のノウハウを身につけることもできた。
メンテなんかもいろいろやって覚えた車だった。
結構癖のある車で、年式の割には古い技術が目立つ車だった。
そこがスバルらしいとろか…。
4WDに切り替えて(パートタイム4WDだった)ハンドルを大きく切ると、センターデフがないので回転差を処理できず、最悪の場合エンスト。
あと始動時はチョークを引っ張ってエンジンかける(チョークなんてわかる人も少ないかも)。チョークを引っ張った暖気中は、発進が難しい。
ハンドルきってサイドを引くと…まっすぐ滑っていく。
スペアタイアはエンジンルームに。フラット4の低さを利用してエンジンの上に乗っていたが、取り出すのは一苦労。
エアコンレス(標準)、ヒューマンパワーステアリング(重ステね)。ヒューマンパワーウインドー(手で回して開閉するやつ)。乗っていたのは4WDで一番下のグレードだっ
たのでこんなもの。
ただこの後所有したST165セリカに比べて不思議に思ったこともいくつかあった。
その一つが設計が2年古いAA3レオーネの方が剛性が結構あった様に感じたこと。
ミシミシとゆがむ音を聞いたことがない。ねじれた感じも少なかった。
そして意外と速かった。
ST165の方が速かったのは間違いないのだが、エンジンの出力差を考えると、速かった。
出だしが軽く、結構な速度域までスムーズにのせてくる。
サスも堅めで80キロを超えるとゆったり安定した乗り心地になった。
快適装備が無く軽かったのもあるかも知れない。

昨年レガシィが納車になる前、代車でインプレッサスポーツワゴン1.5Rがきた。
何となく懐かしかった。
レオーネと似ていたのだ。
最新の車が20年も前の車と同じはずがないが、感覚がすごく似ていた。揺れや振動、スイッチ類の操作感…。そして新しいのに、新しさを感じない…。
スバルは変わらないこだわりと思想を受け継ぎながら車作りをしているように感じた。
あれからしばらくたって、
新型を試乗して思ったのは、新しさは感じないが、立派な小型車だということ。
乗り心地の良さや、剛性の高さはレオーネから通ずるスバルらしいところか。
父のはなしでは、スバル360も乗り心地がよく頑丈だったとか…。
コスト面などで省略、変更が取りざたされているが、もともとあるこだわりは、かわらず貫かれたと理解していいのかもしれない。
インプレッサ、いい車だと思いますよ。
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